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[はじめに]
Motohiro Tanji Texture Creationは独自の編み地を作り出す方法を学ぶニット教室です。
2013年からニットブランドMotohiro Tanjiを始め、これまでオリジナルの編み地を数多く生み出してきましたが、ブランドのコレクションをきっかけにMotohiro
Tanjiの編み地やニットに興味を持つ方が増え2015年からニット教室を開講することになりました。
僕はニットの技術者ではなくニットデザイナーですがイギリスで編み地開発の仕事をしていたこともあり
独自の編み地を生み出す方法論を持っています。
このニット教室では家庭用編み機を使い、ニットの編み地とニットのテキスタイルデザインを学びます。授業で使うこの家庭機は今はほとんどニット製品を作るときに使われることがない道具です。ただ家庭機を通じて理解したニットの構造は自動機や棒針などの手編みにも応用ができ、他の道具より比較的簡単にイメージを形にしやすいためニット教室では家庭機を使い授業をしています。
初級コースでは基礎の技術や僕が開発した技術の一部を学び 編み機の使い方に慣れニットの構造を理解していきます。中級コースでは1つの技術を発展させ独自の編み地表現をしていく方法とニットテキスタイルデザインの方法を学びます。
日本の一般的なニットの学校やニット教室と違い、Motohiro Tanji Texture Creationでは技術だけを学ぶのではなく、「新しい技術を生み出すための技術」の習得を目的としています。ニット表現で重要なことは、基礎の技術習得も重要ですがそれ以上に1つの技術をどのように発展させて
別の形に変えていくかということが重要です。
初級コースではニットを全くやったことがない方も対象としているため 初めてニットをやる方にはすぐにニットを理解することは難しいと思うかもしれませんが、
初級コースの範囲内だけでも驚くような編み地の技術が学べます。最低限のニットの技術しか持っていなくても それを発展させる技術(編み地開発の技術)を持っていれば独自の編み地表現をしていくことは可能です。逆に技術をいくら多く持っていても編み地開発の技術を持っていなければ限られた編み地表現しかできません。
このニット教室では編み地とニットのテキスタイルデザインを学ぶことを主な目的としており、 ニットの服作りやニットの服のデザイン方法は現段階では教えていません。既に布帛での服の作り方やデザインがある程度できる学生や企業のニットデザイナー、またニットのテキスタイルに興味がある方達に対して授業を行っています。クリエイティブなニットの技術や表現に興味がある方の受講をお待ちしています。
Motohiro Tanji Texture Creation 丹治基浩
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